プロジェクトストーリー Story

Project member
御器所店
佐藤 毅SATO TSUYOSHI

「地域の人々が、自由に集まれる場をつくれたら」。仕事をしながらふと頭によぎったのは、そんな思い。仲間とともにつくり上げたこの「コミュニティー・ファーマシー」で、たくさんの人が笑顔になってくれるといいなと思っています。

STORY 01

保険制度外の
看護サービスを
充実させたい。

調剤薬局といえば、処方箋と引き換えにお薬をお渡しすることが主な業務です。薬剤師が常駐し、お薬についての説明や、飲み方、注意点などをお伝えしています。

クリニックや病院に隣接しているため、ご利用者様本人やご家族様とはお話をする機会はあるのですが、そうでない人…例えば調剤薬局にあまりなじみがないという人や、離れて暮らすご家族様とは、なかなか接点を持つことができないというのが現状です。

一方、訪問看護の観点でも、医療保険や介護保険などでご利用者様に提供できるサービスは限られています。私自身、理学療法士としてご利用者様に関わってきて、制度の壁に阻まれてできることとできないことがあ ることにもどかしさを感じていました。同時に、自費サービスの訪問リハビリや肩こり改善のための整体、予防としての健康への取り組みなど、いわゆる「保険外」のサービスをもっと充実させてほしいというお声もあり、これはどうにかできないものかと考えたのです。

地域にもっと関われる存在になるために。保険外の細かなニーズに応えていくために。まずはその「場所」づくりが必要でした。

STORY 02

企業への出張、健康体操、
料理教室…
やれることはたくさん!

構想から約4年。2020年4月にいよいよ「キョーワ薬局 御器所店」が完成しました。 理学療法士による無料の健康相談や、管理栄養士による栄養啓蒙活動を中心に、外部講師を招いたセミナーやボランティアさんを中心とする交流イベントも不定期で開いています。駄菓子の販売コーナーやキッズスペース、勉強ができるようなフリースペースや、2階にはキッチンを完備した多目的室もつくりました。

また、企業や会社向けのサービスとして、従業員の方々に肩こりや腰痛緩和の施術をしたり、休憩時間の5分で行えるストレッチの提案をしたり。幅広いサービスを提供できる場所ができたと思っています。

上司に提案してみたところ、ちょうどグループでも地域貢献活動ができたらという思いがあったことがわかりました。弊社では、どんな職種でもスタッフが自分の思いを実現できる環境が整っているので、同じ志 をもつ仲間とともに「キョーワ薬局 御器所店」の立ち上げを始めました。

目指したのは「コミュニティー・ファーマシー」。ヨーロッパの言葉で“地域住民が集まる場”という意味です。医療者として、あくまでも施設利用の主役はご利用者様やそのご家族様、地域に住むファミリーの皆様。健康に関心を持つだけでなく、ふらりと遊びに来ることで世代間のコミュニケーションが生まれることを目標にしました。

話が進むにつれて、やりたいことがまとまらずスタッフで何度もやりとりをしたり、会社人として数字もシミュレーションしたりと、大変なこともありました。しかし、思いは変わりませんでした。

STORY 03

プレッシャーもあるけれど、積極的に活動を。

このご時世、地域内でも人と人とのかかわりが希薄になったり、交流が持てる機会がなかなかなかったりすると思います。そんなとき、私たちが間に入ることによって「ハブ」の役割になれたらうれしいです。その ためには、積極的に活動をして存在を知ってもらうことが大切ですね。プレッシャーもありますが、地域の皆様からのご意見も取り入れながら、変わり続ける場でありたいと思っています。

そして「コミュニティー・ファーマシー」は、地域の人だけのものではありません。キョーワグループで働くスタッフにとっても、自分の経験をもとにご利用者様にサポートをしたり、特技を生かして活躍の場を広げたりと、可能性を見出す場として存在しています。

その先にたくさんの人の笑顔があると信じて。
今日も精一杯皆様に寄り添います。

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